この旅を計画する人のほとんどが、同じ分かれ道にたどり着きます。小さなアパートのようなモーターホーム。手堅く見えて、費用も抑えられるバンコン。そして屋根にテントを載せた4×4。いちばん楽しそうに見えて、いちばん疑問が湧くものです。
こうした比較の多くは、そのうちひとつしか貸していない会社が書いているので、結論は簡単に予想がつきます。そこでここでは、私たちが負ける部分も含めて、正直にお話しします。
短くお答えします。 モーターホームは、車内のトイレやシャワーと室内の居住空間を求める大人数のグループで、主要道路を走る方に向いています。バンコンは経済的な中間の選択肢です。ランニングコストがいちばん安く、快適さも十分ですが、行ける場所は限られます。ルーフテント付きの4×4は最大4人まで寝られ、小さく静かな場所にたどり着きたい方、車内より車外で暮らしたい方に向いています。車内のシャワーを最優先するなら、私たちではありません。目を覚ます場所を最優先するなら、おそらく私たちです。
3つのタイプを簡単に
モーターホームやRVは、トラックや大型バンのシャシーの上に作られた、専用の居住空間です。固定ベッド、キッチン、たいていはトイレとシャワー、水タンク、そして立って動き回れる空間。すべてが車内で完結します。
バンコンは、ハイエースなどが日本の定番で、普通のバンに展開式のベッド、小さなキッチンユニット、収納を取り付けたものです。ほとんどの道を走れるほどコンパクトで、ランニングコストも安く、日本のレンタルでは圧倒的に多いタイプです。
4×4オーバーランドキャンピングカーは、寝る場所を屋根の上に、キッチンを後部やスライド式の引き出しに置きます。車両は車両のまま。暮らしは屋外で、オーニングの下、頭上にテントがあります。

ひと目でわかる比較
| モーターホーム/RV | バンコン | 4×4オーバーランドキャンピングカー | |
|---|---|---|---|
| 就寝人数 | 4〜6人 | 2〜4人 | 最大4人 |
| 車内のトイレ・シャワー | たいていあり | まれ | なし |
| 立てる室内高 | あり | 車両による | なし |
| ランニングコスト | いちばん高い | 安い | 車両により最安〜中程度 |
| 狭い山道 | 難しい | なんとかなる | 楽 |
| 街なかの駐車 | とても難しい | なんとかなる | 楽 |
| ベッドの質 | 良い・固定式 | 毎晩組み立て | 良い・常にセット済み |
| 居住空間 | 室内 | 室内 | 屋外 |
| 悪天候の日 | いちばん快適 | 窮屈 | 外にさらされやすい。オーニングを使うか、行き先を変える |
モーターホームやバンコンのほうがいい場合
2週目になって気づくより、はっきりお伝えしておきたいと思います。
5人以上のグループで旅をする。私たちのキャンピングカーは最大4人までです。それ以上なら、単純にモーターホームが正しい選択です。
車内にトイレやシャワーが欲しい。私たちの車両にはありませんし、この点で私たちが勝つ道はありません。日本では、温泉、銭湯、清潔な公共施設が驚くほどたくさんあるので、ほとんどの国ほど問題にはなりません。それでも、自分専用のものがないことが心配なら、その心配を信じてください。
燃費が決め手になる。これは一部だけ当てはまります。私たちのどの車両の話かによるからです。ハイエースのバンコンは、DefenderやHiluxにいつでも勝ちます。それはマーケティングではなく物理です。一方でJimny Sierraなら、ハイエースに勝ちます。ランニングコストで決めるなら、聞いてください。それぞれの車両がどのあたりにあるのか、正直にお伝えします。
予算が限られている。日本でこの旅をするなら、バンコンがいちばん安い方法です。バンコンで過ごす旅に、何の問題もありません。
主に都市とその周辺を旅する。閉じたキャンピングカーは外の世界を遮るのが得意で、それがまさに欲しいときもあります。土曜の夜のにぎやかな道の駅、町の駐車場、高速道路沿いのサービスエリア。私たちの車両はその正反対のために作られているので、ほとんどの夜を人の多い場所で過ごすなら、割に合わない選択です。
体力面が本当の制約になる。ルーフテントで寝るということは、夜中も含めて、はしごを使うということです。設営と撤収は屋外で、立ったまま行います。車内に動き回れる空間はなく、長い午後を屋根の下で座ってやり過ごせる場所もありません。同行者に、足腰の不自由さやバランスの問題など、上り下りが難しくなる事情がある方がいるなら、モーターホームやバンコンのほうが、より良く、より安全な選択です。聞いていただければ、私たちもそうお伝えします。

旅の日程で、雨が大きな心配になる。モーターホームでの雨の午後は、快適な午後です。私たちの場合、雨の午後とは、オーニングとコーヒー、そして、もっといい場所へ移るかどうかの判断のことです。
こうしたことを言っても、私たちには何の損もありません。こうした旅行者の方が、私たちの車両で満足することは、もともとなかったのですから。
料金を比べるときの注意をひとつ
1日あたりの料金は、同じものが含まれていて初めて比べられます。そしてこの業界では、そうでないことがとても多いのです。
お見積もりを比べる前に、それぞれに次のものが含まれているか確認してください。季節に合った寝具、テーブルとチェア、調理器具、ガス、冷蔵庫、ものを動かしたり充電したりする電源、ETCカード、保険とその免責額、追加ドライバー、走行距離の制限、乗り捨て料金、ご返却時の清掃料金。
ほとんどを含めている会社もあります。車両だけに値段をつけて、残りを別料金で販売している会社もたくさんあります。それは正当な商売のやり方ですが、表示された金額が実際の金額ではない、ということでもあります。寝具もコンロも冷蔵庫もないキャンピングカーは、寝泊まりできる車にすぎません。

私たちは、そのすべてを、ひとつの基準で、アップグレードのランクなしに含めています。それがあなたの旅にとって安くつくかどうかは、旅によります。ただ、お見積もりの金額が、そのままお支払いの金額になります。
4×4が本領を発揮するところ
まずはっきりさせておくと、ここで4×4を選ぶ意味は、オフロードを走ることではありません。道が急になっても、狭くなっても、濡れても、砂利道になっても、雪に覆われても、快適で動じない、小さくて頼れる車両であることです。日本の走る価値のある道には、そういう道が驚くほどたくさんあります。
ほかの車両が引き返すところへ行ける。これが論点のすべてです。そして日本では、オーストラリアやアメリカ西部よりも、このことが大きな意味を持ちます。ここでいちばんいい場所は、狭く急で、舗装はしっかりしているものの、きついヘアピンカーブと待避所が続く山道の先にあります。大きなモーターホームでは、こうした道は難しいか、現実的ではないことがあります。バンコンならたいてい走れますが、いちばん狭い道では、景色よりミラーを見ている時間のほうが長くなります。コンパクトな4×4なら、ただ走るだけです。

ほぼ普通の車のように停められる。日本の駐車スペースは、日本の車に合わせて作られています。大きなモーターホームは、町の駐車場や小さな休憩所、一部の道の駅の配置では扱いにくいことがあり、思いつきで立ち寄ることの多くが、知らないうちにできなくなります。私たちのキャンピングカーのほとんどは、モーターホームよりずっと普通の乗用車に近いスペースに収まります。
ベッドはもう整っている。カチッ、カチッ、押すだけでテントが開き、マットレスも寝具もその位置にあります。ダイネットを組み替えることも、クッションも、真ん中の隙間もありません。10日間の旅なら、一度もやらずに済む小さな作業が20回分です。
外で暮らす。これが本当の違いで、実際に体験するまでは過小評価されがちなところです。閉じたキャンピングカーでは、日本を窓越しに眺めます。私たちの車両では、キッチンが外の空気の中へ引き出され、チェアは芝生の上に置かれ、夜は屋外で過ごし、車両はその背景の壁になります。山や川を見に来たのなら、そのそばではなく、その中に身を置けるのがこのタイプです。
移動のコストが安い。日本の高速料金は車種区分で、フェリーは車長で料金が決まります。だから大きなモーターホームは、ゲートを通るたび、海を渡るたびに、知らないうちにコストがかさみます。
子どもたちはすぐに夢中になる。多くの人が逆だと思っているので、あえてお伝えします。はしごと屋根の上のテントは、6歳の子どもにとって、人生で起きたいちばん素晴らしいことです。そして屋外のキッチンなら、子どもたちが通路で足元をうろうろするのではなく外で遊んでいる間に、大人は料理ができます。
自分で使いこなす。閉じたキャンピングカーは、座っている場所です。こちらは使うものです。設営や撤収する道具があり、料理をするキッチンがあり、起こす火があり、開け閉めするテントがあり、3日目の夜あたりには自分のものになっている手順があります。かなりの人にとって、それは一度きりの休暇ではなく、もっと長く続く趣味の始まりになります。予約するときには、誰も予想していないことです。
そして見た目も、ずっとかっこいい。それが理由のひとつではないふりはしませんし、自分の停めた車の写真を、とんでもない枚数撮ることになるのも間違いありません。
私たちが予想していなかったのは、この旅の途中でプロポーズする人の多さです。誰かがそっと、タイミングを手伝ってもらえないかと聞いてきても、もう驚かないくらいには。写真に残したくなる車両が、ほかに誰もいない場所に停まっていて、その夜のことを一生語り続けることになる。そこには何か特別なものがあるのです。
多くの比較が見落としている、日本ならではの事情
道は狭く、いい道ほどさらに狭い。日本の道路網は、1車線の山道に至るまで見事に整備されています。でも1車線とは文字どおりの意味で、待避所と見通しの悪いカーブが続きます。ここでは車両の大きさが、どこへ行けるかを左右するいちばんの制約です。ほかのほとんどのキャンプの目的地以上に。
冬は計算が変わる。だいたい12月から3月にかけて、雪と凍結のため、車両の装備がほかのどの季節よりもはるかに重要になります。駆動方式と同じくらい、タイヤも大切です。冬の装備をきちんと整えた4×4は、一般的な二輪駆動のバンコンよりもずっと大きな安心感と自由をもたらします。だからこそ、違いがいちばんはっきり出るのがこの季節なのです。

オートキャンプ場の区画にはサイズ制限がある。日本でいちばん美しいキャンプ場の多くは、大きなモーターホームをそもそも受け入れられません。しかもそれを教えてもらえるのは、たいてい区画にバックで入れようとしているときです。
温泉文化が、トイレ・シャワー問題の見方を変える。これははっきりお伝えする価値があります。多くの人をモーターホームへ向かわせるのは、この心配だからです。日本には何千もの温泉や日帰り入浴施設があり、1日の終わりにそこに浸かるのは、狭いシャワーブースよりはるかにいいものです。妥協ではなくなり、旅のいちばんの楽しみのひとつになります。トイレが問題になることもまずありません。コンビニ、道の駅、公共施設は清潔で、数も多く、24時間開いています。車内のトイレ・シャワーは、日本がすでにもっとうまく解決している問題を解決しているにすぎないのです。
問いの奥にある問い
実用的なことを取り除くと、この選択は本当は車両の問題ではありません。中にいたいか、外にいたいか、です。
閉じたキャンピングカーは、動く部屋です。それには本当の魅力があります。暖かく、プライベートで、何でも手の届くところにあり、天気の悪い日にはそこにいるほうがいい。そういう旅をして、それを愛している人はたくさんいます。
ルーフテント付きの4×4は、その正反対の提案です。車両は移動と収納のためのもので、暮らしは外で営まれます。天気のいい日はより良く、雨の日はより厳しい。少しだけ多くをあなたに求めますが、立ち寄った場所の気温、川の音、暗闇と、じかに触れ合わせてくれます。

どちらが正しいということはありません。でも、自分が本当はどちらを望んでいるのかがわかれば、残りの判断は簡単です。
1分で決める方法
3つの質問を、この順番で自分に聞いてみてください。
何人が寝ますか?5人以上なら、答えはモーターホームです。2〜4人なら、先へ進んでください。ただし大人4人なら、どの車両を選ぶかが大事になります。
車内のトイレ・シャワーは、必須ですか、それとも希望ですか?必須なら、モーターホームです。希望なら、日本が3日もしないうちに考えを変えてくれます。
夜、自分がどこにいる姿を思い浮かべますか?中ですか、外ですか?中なら、バンコンを。外なら、もう答えは出ています。
もうひとつ、室内がネックなら
ここまでの話で、外で暮らすという部分以外はすべてしっくりくるなら、その間を取る選択肢があります。
Hilux Cabinは、私たちが自ら手がけた車両です。4×4のシャシーに、きちんとした閉じた室内を組み合わせました。座って、料理をして、悪天候の午後をやり過ごせる場所がありながら、このタイプの価値である行動範囲を手放しません。私たちの知る限り、どの市場でも初めての試みです。主な理由は、私たちが欲しかったのに、誰も作っていなかったからです。

私たちについて
Overland Campers Japanは、東京と福岡で4×4オーバーランドキャンピングカーを製作し、レンタルしています。Suzuki Jimny Sierra、Toyota FJ Cruiser、Land Rover Defender、Toyota Hilux。どれもルーフテント、屋外で使えるフルキッチン、専用のバッテリーシステムで動く冷蔵庫、そのほか必要なものがすべて積み込まれています。基準はひとつだけで、アップグレードのランクはありません。

私たちは、ある旅には正しい答えで、別の旅には間違った答えです。そしてそれを、ご予約の後ではなく前にお伝えしたいと、心から思っています。迷っているなら、ご相談ください。ほかの選択肢のほうがいいなら、正直にそうお伝えします。